沖縄県在住のお子さんの医療費補助金・助成金

最も心の不安定な時期にたくさんの書類を用意し、提出のために時間を要するのは本当につらいです。でも、今後の経済的負担を軽くするためにできるだけ早く、ご家族で協力して申請漏れがないようにしたいですね。

なお、お子さんの年齢や病状、ご家族の所得、ひとり親といった条件によって補助や助成の内容は変わります。また、沖縄県外の方も各自治体が同様の補助・助成を行っていますので、以下の紹介をご参考にお問い合わせください。

(1)子ども医療費助成(乳幼児医療証・子ども医療証)

中学生までの医療費・入院費、いくつかの市町村は高校生までの医療費・入院費を助成してくれます。

(2)小児性慢性特定疾病・医療費助成制度

18歳未満で小児慢性特定疾病のお子さんの医療費の自己負担分の一部(食事代等)を助成してくれます。認定までに時間がかかるうえ、認定が下りてからの助成になるため、とにかくお早めに。

(3)特別児童扶養手当

一定の障がいの状態にある20歳未満の児童を扶養する父母、または実際の養育者に対し、支払われる手当です。所得制限があります。輸血をしないと生命維持できない状態等、該当条件は多岐にわたるので、諦めずに各市町村の児童福祉関係窓口へ必ずお問い合わせください。

(4)高額医療費の限度額適用認定証

子ども医療費助成が受けられない中・高生以上のお子さんに。事前に手続きをして提示すると、限度額以上の医療費を払わずに済みます。

  • 国民健康保険加入の方
    お住まいの市役所・町役場・各出張所の国健康保険窓口へ
  • 協会けんぽ加入の方
    協会の沖縄県支部の窓口へ
  • 組合・共済健康保険の方
    企業や事業単位の健康保険組合の窓口へ

(5)障がい者手帳取得による医療費助成

病気によって障がいが残ってしまった場合、お住いの市町の障がい福祉課担当課で手続きし、取得します。
一定以上の級に認定されると、18歳以上になって小児慢性特定疾病の対象外になっても医療費の補助が一生涯受けられます。

(6)骨髄バンク患者負担金の免除

公益財団法人 日本骨髄バンクを介した移植を希望し、経済的に費用の負担が困難な場合、患者負担金が免除される場合があります。

(7)療養援助事業奨学金制度

詳しくは「がんの子どもを守る会」のホームページをご参照ください。

(8)公益財団法人 HLA研究所「淳彦基金」

造血幹細胞移植が必要な患者さんで経済的に困難な事情のある方 へ、HLA 検査費用を援助しています。ただし「HLA 研究所」での検 査費用に限ります。申し込みは担当医から行う必要があります。 基金についてのお問い合わせ・申し込みは「淳彦基金を育てる会」 事務局へ。

(9)佐藤きち子記念「造血細胞移植患者支援基金」

白血病などの血液疾患治療のため、造血細胞移植を受ける患者さんの移植に関わる医療費など、入院に伴い直接必要となる費用の一部を助成しています。

【助成対象】

  1. 造血細胞移植を望みながら、経済的理由により実施が困難な患者さんとそのご家族。
  2. 日本国内に居住し、国内で造血細胞移植を受けようとしていること。

(10)アフラック小児がん経験者・がん遺児奨学金制度

高校生を対象に返還不要の奨学金を給付する制度です。小児がん経験者は、「18歳未満で小児がんを発症し、経済的援助を必要とする方」、がん遺児は、「主たる生計維持者をがん(悪性腫瘍)で亡くし、経済的援助を必要とする方」などが対象となっています。詳しい要件はご確認ください。

(11)沖縄県がん患者等妊孕性温存治療費助成事業

沖縄県がん患者等妊よう性温存療法研究促進事業
将来子どもを産み育てることを望むがん等の患者さんに対し、治療開始前に生殖機能を温存する治療に必要な費用の一部を助成してくれます。

(12)介護休業給付金

家族の介護のために長く仕事を休んだり、給与が支給されなくなったりする場合の制度です。事業主に相談を。

お子さんが中学生まで(高校生までの市町村もあります)

(1)(2)(3)は必ず(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)(12)は状況に応じて申請しましょう。

お子さんが中学校卒業後18歳未満までなら

(2)(3)(4)は必ず(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)(12)は状況に応じて申請しましょう。