いつも顔晴れ会の活動に温かいご理解とご支援をいただき、心より感謝申し上げます。
このたび、私たち顔晴れ会のメンバーは、新たな福祉のかたちとして、児童発達支援事業所「こども支援ハウス わらかな」を開所いたしました。
2025年4月、北中城村島袋の地にて、地域の子どもたちとそのご家族に寄り添う支援の場をスタートしています。

■「こども支援ハウス わらかな」誕生のきっかけ
これまで顔晴れ会では、小児がんをはじめとした病気や困難と向き合うお子さんとご家族を支える活動を続けてきました。
その中で私たちは、
「もっと早い段階から子どもたちを支えられる場が必要だ」という想いを強く抱くようになりました。
病気だけでなく、発達や育ちに不安を抱えるご家庭にとっても、安心して相談できる場所、子どもの個性が尊重される場所が、地域にはまだまだ足りていない――。
そんな気づきから、私たちは福祉の現場へと一歩を踏み出しました。

■「わらかな」に込めた願い
「わらかな」という名前には、
沖縄の方言で「子どもたち」を意味する「わらびんちゃー」と、
「愛おしい」「大切に想っているよ」という気持ちを込めた「かなさんどー」の言葉が重ねられています。
“子どもたちの存在そのものを大切に、愛をもって育む場所”
それが、「わらかな」に込めた私たちの願いです。

■「わらかな」の特徴
対象年齢:1歳半〜6歳の未就学児専門
・全職員が保育士資格を保有、言語療法にも対応
・理学療法に特化した近隣事業所と連携
・発達段階に応じた個別支援を実施
・沖縄こどもの国や公共施設などへ外出し、体験を通じて社会性を育成
これまで顔晴れ会が大切にしてきた「寄り添う支援」を、福祉の現場で形にしたのが「わらかな」です。

■ 運営について
「こども支援ハウス わらかな」は、合同会社ティーダラボが運営する事業所です。
ただし、その立ち上げには顔晴れ会のメンバーが深く関わっており、同じ志をもった“仲間”として、連携しながら活動を続けています。
今後も療育・教育・啓発の各分野で連携を深め、子どもたちと社会をつなぐ“橋渡し”を担ってまいります。

■ これからの支援のかたち
顔晴れ会としても、これからの時代に合った多様な支援のあり方を模索しながら、
地域の皆さまとともに、誰もが支え合える社会の実現を目指します。

そして今後も、小児がんをはじめとする難病と向き合う子どもたちとご家族が、安心して滞在・交流できる場所として、琉球大学病院近隣に「ファミリーハウス兼コミュニティハウス」の創設を目指し、引き続き活動を続けてまいります。

「どんな子どもにも、その子らしく育つ権利がある」
その想いを胸に、これからも顔晴れ会は歩みを止めることなく、進み続けます。
「こども支援ハウス わらかな」についての詳細は、以下よりご覧いただけます。